青年Bの戯言

大きな犯罪を犯した訳ではありませんが、【生きている】そのこと自体に後ろめたさを感じながら日々過ごしている俗物の独り言です。

陰の立役者 

 広島東洋カープが2年連続優勝目前となっています。

 近年、カープから生まれた言葉は多く存在します。男気、カープ女子、神ってるなど、暗黒時代を知るファンからすれば嬉しい限りでしょう。私もその末端ですが。

 昨年は、タナキクマル、若き主砲・鈴木誠也が結果を残し、25年ぶりの優勝となりました。両ベテラン、男気黒田・新井さん、両ベテランの力も重要でした。

 黒田はメジャーへ挑戦し、新井さんは辛いですとの名言を残し、タイガースへ。各々カープを後にしました。そして、1昨年、20億をけって古巣に戻った黒田、一方、新井さんは大減俸で戻りました。戻ったというか、入れてもらったという方が適切だったでしょう。にも関わらず、若手並みのトレーニングによって、セ・リーグMVPという結果を残したことにただただ脱帽です。

 さて、今年は一体だれがとるのでしょうか?怪我がなければ鈴木誠也の可能性もありましたし、薮田、岡田という若い投手、あるいは我々を癒してくれた名通訳クレートさんか。いずれ結果がわかるとして、あまり注目されない陰の立役者に光をあててみます。

 

 石原慶幸(よしゆき)です。あー、あの天気予報の人か。違います。石原慎太郎の息子は、良純(よしずみ)です。カープファンからは、インキチ(上手なフェイントでランナーを走らせなかった)、飛ぶキャッチャー(サヨナラスクイズ)などと呼ばれたりもします。石原は、第2回WBCの優勝メンバーの1人です。イチローが不調の中、2大会連続優勝を決めるタイムリーを打ったあの大会です。

 正捕手は、マリナーズ所属の城島、2番手捕手は、ジャイアンツの阿部でした。第3の捕手として大会に参加したのです。記憶が確かですと、WBCの選手のなかで、唯一打席に入らなかった選手だったと思います。ブルペン捕手という地味な役割でしたが、チームを陰で支え続けました。

 石原は、あの野村克也にも一目置かれている存在です。大変地味な選手で、光が当たることがないようなタイプです。安定感あるキャッチング、沢村賞を受賞したクリス・ジョンソンが絶大な信頼を寄せるリード、そして、断固ホームを守るブロッキング

 

 そんな彼は、今日38歳をむかえます。そこそこのおっさんですし、今更、「お誕生日おめでとう、ワーイ」って感じではないでしょう。しかし、あえて言いましょう。一年に一度主役になれる日なんだし。誕生日おめでとう。頑張れや。

 

 石原は、カープはじまって以来の捕手1000安打まで、あと6本です。有名な捕手達川光男ですら、900本まで届きませんでした。偉大な記録だと思います。頑張れイシハラ。

 

 それと梵。あと10本なのに・・・嗚呼。