青年Bの戯言

大きな犯罪を犯した訳ではありませんが、【生きている】そのこと自体に後ろめたさを感じながら日々過ごしている俗物の独り言です。

North Korea

 ここ数日、テレビ・新聞をはじめ、アル青年の動向に注目が集まっています。

 彼の名は、金正恩。所謂、独裁国家の若き指導者です。彼は日々挑み続けています。ミサイル発射や核実験などで力をアピールすることは、大国アメリカと対等な関係を築くためなのでしょう。チャレンジ精神旺盛というか、若さゆえに無謀というか。

 一般論として、彼の行動は迷惑でしかないでしょう。優れたミサイルは当然ですが、劣ったミサイル(どこに落ちるかわからない)を飛ばしてくるなど、もってのほかです。我々を脅かす危険な存在です。まあ、個人的には私の真上になら落としてもいいと思いますが。他の人を道連れにしないという条件付きで。

 個人的な感想ですと、ここで話が終ってしまいます。そこで、多くの国民が懸念することを書いてみます。

 我が国の防衛は大丈夫なのか、アメリカの軍事介入はあるのか、中国やロシアなどがどう応じるのか等、様々ありますが、一言でいえば、若き指導者がどのような行動をとるのかということです。

 彼にはどんな戦略があるのでしょうか?若造に戦略などない、あるいは緻密に練られた戦略がある。二つあります。私ごときには、よくわからない領域なので、戦略という規模の大きな話ではなく、単純にどんなことを思っているのかということに触れてみます。

 金正恩は、正式名称、朝鮮民主主義人民共和国という国の若きドンです。年が若かろうが、国家の最高権力者なのです。他の国々とは異なりますが、北朝鮮国内ではきちんと正統性があります。建国した者、祖父金日成の血を継ぐからです。

 国家運営と企業経営では、規模や内容が異なると思いますが、ここからは、世襲というキーワードをもとに考えてみます。

 親の職業を継ぐという生き方。芸能界の二世タレント、政治家の二世議員など、親と子で成立している関係は世の中に多くあります。三世となると、ルパン三世くらいしか思い浮かびませんが、なくはないと思います。

 そうした人達に対し、世襲ではなく自らで何かをやり始めた方は、「いいよな、何もしなくてもそれだけの地位が得られて」という気持ちでしょう。その逆に、世襲の人は、「世間の眼を気にしたり、私だって色々と苦労しているんだ」という具合でしょうか。羨ましがられる立場の悩みでしょう。

 ここでは、世襲の是非や何代まで容認すべきかといことについては脇に置きます。金正恩が、世襲企業の後継者と同じようなことを思っているのだろうと勝手に想像します。初代が事業を興し、二代目が自らは何ら能力がないにも関わらず、血統という唯一の資格だけで生き延びているドラ息子のように。

 祖父、父とも実績を残したのに、僕は・・・って感じなんでしょう。だからこそ、アメリカと対等になる、祖父や父が成し遂げられなかったことに執着しているのでしょう。それは、無理だよと近くの人、初代や二代目と関わっていた人が言ってやれば話が早いのに。あっ駄目か、そんなこと言ったら、粛清されちゃいますね。駄目なことは駄目なんて言い聞かされて育ってないでしょうし。んー難しい。

 少し視点をズラして眺めてみます。しょうもないドラ息子としてみるのではなく、あえて美しく語ってみます。すると、こう言えます。父や祖父を超えるために奮闘している若者、あるいは既成の世界秩序を打ち破ろうとする勇ましい指導者です。んースッキリ。

 とはいえ、そんなことで我々の日常の安全が確保されません。ミサイルを打ち続けている現状を変えなくてはならないのですから。我が儘放題の兄ちゃんを、力でビシッと言い聞かせる人に期待する一方で、我々も自ら積極的に何かをしないといけないでしょう。人任せではいけません。

 では、どうすればいいのでしょうか?彼を認めてあげればいいのではないでしょうか。祖父や父より君の方が優秀だよ、彼らを超えたよと。対等な関係を結べるか否かではなく、挑み続けたというその姿こそ、素晴らしい業績じゃないかと。だから、もうお止めなさい。これ以上突き進むと挑んだ姿が、無謀な挑戦で終わり業績を味わうことすらなくなります。

 彼からすれば、そんなことは、業績でも何でもない、対等な関係を結べてこその業績だと言いたいでしょう。そうだよね、何かしらの実感が欲しいよな。

 じゃあ、一つ提案しよう。この際、North Koreaではなく、North tryに変えたらどうでしょうかね?北朝鮮ではなく、北挑戦で。君が挑み続けた証にはなるけど。まあ、我々日本人にしかわかりませんが。  

 

  世襲した人の気持ち?知るかそんなこと!君の勝手なコンプレックスで我々の安全を脅かすな!まあ、私の率直な感想ですが。

 

 本当は、こんなネタを書きたい訳じゃなかったのに。北(北朝鮮)についてではなく、北の国からについて書きたかったのですが。嗚呼またダメか。